所長の戯言

2005年10月12日(水)
               〜  仕事のプロになる方法@ 〜
               
                       プロの条件
                                                
 西山 昭彦
 企業内で仕事のプロフェッショナルとは、どういうふうに定義したらいいだろうか。一つの答えは、以下の三つができることだ。

 
第一に、これからどういうふうにその職場を持っていくかというビジョンを提示できる。第二に、価値を生む企画が作れ、それを社内で実現することができる。三番目に、その分野でのスキルでは会社の中でベストスリーに入るという専門性である。

 では、プロになるには、どうしたらいいだろうか。自分の専門分野を探し、それを耕して会社のベストスリーに入るには約10年かかる。これは、趣味も同じで、一芸に十年は、定説ともいえる。したがって、早めに「自分はこの分野で生きていく」という道を定める必要がある。
 
 プロへの成長は、仕事プラス教育研修プラス勉強で達成される。仕事をやることによって、与えられた環境によって、人は成長する面が圧倒的である。


 次週は、この「仕事が人を作る」をテーマに少しお話したい。
2005年10月19日(水)
               〜  仕事のプロになる方法A 〜
               
                       仕事が人を作る
                                               西山 昭彦
 先週プロフェッショナルの定義を3つあげ、プロへの成長は、与えられた環境によるものが圧倒的である、とお話しした。
 
 それは、例えば、こういうことである。
 ある時、今までより難しく、今の能力からすると120%の仕事を与えられたとしよう。この120%の仕事を達成することで、人は成長できるのだ。あるいは、仕事が変わったときに、あなたは「本当に自分にできるだろうか」という不安を持つだろう。その不安を克服していく中で、自分のスキルがアップする。
 
  オーナーの息子が入社し、若い時から役員などやっていると、伸びるのは事実である。つまり仕事の環境により人は成長する。それはまた仕事しだいで逆に成長も停滞するということである。

  専門性の範囲でのローテーションが人を作ることも、実証されている。できるからと一個所に塩漬けにされてはいけない。関連する分野の仕事を幅広くこなすことが、ベストだ。

 来週は、仕事以外から見た成長サイクルをお話したい。
2005年10月26日(水)
               〜  仕事のプロになる方法B 〜
               
                    仕事以外では
                                               西山 昭彦
 この2週、仕事の中、いわゆるon-JTでどうプロになっていくかを話した。

 しかし、仕事だけでは、知識、経験が分散的になってしまう。教育研修やセミナーなどのoff−JTは補完的な役割しか果たさないが、これまでの仕事を整理し、理論化、体系化していくことが、段階的なステップアップに重要なポイントになる。

 パソコンを自己流でやっていて、ある時講習を受けると、「ああ、そうだったのか。こんないい方法があったんだ」と、思うことが多々ある。あれと同じことだ。

 さらに、日常的にできて効用が高いのは、家に帰ってからの勉強である。これら三つがうまく組み合わさって、人は最大の成長をすることができる。すなわち、仕事(JOB)、教育研修(EDUCATION)、勉強(STUDY)のJESのサイクルを回しながら、上にあがっていくのが、プロの上昇の姿である。(拙著「30代から本気で始める大人の勉強法」三笠書房知的生き方文庫参照)。

 人というのは多数で誰かに習うより、自分の能力や好き嫌いに応じて勉強していったほうが成果が高まる。家庭教師のほうが塾より効率が高いのは、自分のニーズ、ペースでやれるからだ。

 しかし、自分の好きなものだけやればいいというものではない。ビジネスマンの場合必修科目は、経理財務の知識と、販売・マーケティングの知識だ。これが、成長の基本スタイルだ。