2005年11月30日(水)
                〜自分の商品化をすすめよ @〜
                     部課長の弱点
                                              西山 昭彦
 
 企業から依頼され、社員研修の講師を年に数十回行なっている。企業部課長研修で、いつも気がつくことがある。


 第一に同じ階層でも、できる人とそうでない人の差が大きい。ふだんの仕事ぶりは、講師は見えない。きっと、こういう研修が苦手な人は、その分職場では大きな成果をあげていることだろう。しかし、限られた時間での課題の処理には慣れていない。

 第二に、発想が職場内に限定されている人がいる。部長である以上、世界の流れや日本企業の課題に目をむけ、マクロの、客観的な分析がほしいところだ。
 
 第三は、大企業には常に発生する問題だが、担当者としてのスキルはすぐれているが、活きた経営スキルになっていない人が多いことだ。

 私も、実は社内ベンチャーで会社を経営して初めて経営感覚を身体で学んだので、本社にいてはどうやっても身につかない点だが。
                            <次週へつづく>

2005年12月07日(水)
                〜自分の商品化をすすめよ A〜
                     自分という商品価値
                                              西山 昭彦

 講義の初めに、聞いてみる。「あなたの扱っている商品のセールスポイントは何ですか」。
 答えはもう湯水のように出てくる。つまり、自分の扱っている商品・サービスについては、セールスポイントを熟知し、販売成果を上げているのも確かだろう。
 
  しかし、今度は、「あなた自身の売れるセールスポイントは何ですか」と聞くと、くちごもってしまう。社内、さらに社外も含めた人材市場で、自分という商品の価値をいえない人がほとんどなのである。
 
「ゼネラリストだから、特定のスキルを持っていない」と、よく本に書いてある。しかし、キャリアの実証研究では、そういう人は少数で、多くは特定の部門を基軸にした異動をしている。だから、それはいいわけにならない。

 考える機会がなかったので、答えられるものを身につけてこなかったか、あっても即答できないのどちらかが圧倒的理由であろう。

 企業はどこも中高年管理職の過剰に悩んでいる。割増金を払っても、できれば自分で今後の道を見つけてほしいというのが組織の自己保存本能だ。これは、ポストと人数のアンバランス、貢献度と給与のアンバランスの二つが原因である。ポストが不要で、給与も下げられれば、過剰はなくなるが、それができない。

 したがって、社員は自ら売れるスキルを身につけ、自衛するしかない。それには、なによりも、自分という商品のマーケティングが必要だ。コンセプトは何で、どういう特化したスキルを達成するのか、それでどのくらい価値を上げるか。自問が必要だ。