| 2006年 8月 10日(木)
仕事術を学ぶ 西山 昭彦 |
| <達人の仕事術> 企業内外でアクティブに活動している部課長7名が、オリジナルな仕事術を開陳しあった。なるほどと思う点がたくさんあった。 発想術について、O氏は「アイデアはオフの時間に生まれる。オフの時間に仕事の事を考えるのはいやだという人からは、永遠にアイデアはうまれない」という。総合職を名乗る以上は、オフもヒントの場なのである。 T氏は「アイデアは、思いついたらポストイットに書き、手帳に貼る。一週間後に見直す。10個のうち残るのは1個程度だ」という。ノートに書いては、スペースが無駄になる。でも、月4個のアイデアは、決して少なくない。 D氏は「いいアイデアを自分で考える必要はない。社外でやっているいいことを聞いてきて、社内のブレストで加工、修正していけばよい」という。世の新規事業の9割以上は、既存アイデアを修正したものであり、彼のいうやり方はもっとも効率的だろう。 <ノウハウの共有> 目の前には、こういうノウハウが共有化されていない現実がある。誰が教えてくれるのか。この手の話は、昔は飲み屋で先輩から聞いて教わったものだ。今、職場の人とほとんど飲みにいかない人がいるから、その人は機会がない。 ある米国企業の研究で、出世する人の共通項を調べたら、早い異動、短期業績、人脈の形成という3つの要素が見つかった。しかし、それは会社の資料のどこにも書いていない。多くの社員にとっては、わかっても、それをどう実現するかはわらない。 いい先輩が親身に教えてくれる慣習がくずれた場合、若年者はどこからか学ばないと、会社・個人とも損をする。成長のポイントを知っているのと、いないのでは、仕事に取り組む姿勢も変わってくる。 しかし、先輩の非公式の指導は、組織的に強制はできない、プライベートマターである。ここに、現代企業の痛点がある。 マニュアルにのっていない仕事術をいかに集約し伝えるのか。いわゆるナレッジマネジメントを、直接的な仕事の範囲にとどまらず、ビジネスマンの仕事術、自己成長のノウハウ全般まで広げ共有化したい。 1人1台パソコン時代には相互のコミュニケーションの場作りが重要になる。一見無駄に思える会話の中で、習慣的に形成、習熟され効用が高い仕事上のテクニックが伝達される。 |